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志野織部の皿「幾何学文」
径19.2cm
志野織部の皿である。
文様は、五個の角文をつなぎ、その間に波文あるいは渦巻きなどを適宜に組み合わせ、幾何学的な意匠構成は、当意即妙の筆さばきといってよい。
感覚それに技法ともに、400年を経過した現在においても観賞に価する秀作といえよう。
描線はヘラによる掻き落しである。