- 19 - 志野織部向こう付け「蓮の絵」



径20.9cm

 志野織部の向こう付けで、側面の端部をもち、中央には三本の蓮の花。
その中でも中心の花には、彩(だみ)を施している。
文様の絵は、達者な筆さばき、ロクロ成形した上で、鍔(つば)状から六面をカットする。
西欧風でモダンである。
多治見市教育委員会に五客ある。
 
注) 彩(だみ)とは、絵具で塗りつぶすことをいう。
また中央の蓮の花のごとく、鬼板などで鉄分を加えた土で、茶褐色の絵具にして、ダミする事を錆化粧と呼ぶ。
 
多治見市教育委員会 所蔵