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青織部巻き貝文鉢
高さ6.0cm 口径26.1cm
青織部の鉢である。
京都市中京区富小路通り夷川上ル大炊町から出土する。
見込み中央に大きく巻き貝を書き、その左右には銅緑釉がかかっている。
ロクロ成形で、胴部からゆるやかに口縁を幅広くひろげた形は、優雅である。
絵は簡素であるが一筆描きで自在、流れるようで浜辺をおもわせる。
当意即妙の達筆というべきか。