- 10 - 鳴海織部沓茶碗



高さ7.7cm 幅14.7cm

 鳴海織部の特徴がよく出ている。
白土の部分にかけられた銅緑釉の鮮やかさ。
赤土の肌、そこに白泥で描かれた白い升(ます)のつながり、鬼板による縁取り、沓形の美しさを惹きたてる簡素な意匠。
裏返すと窯印は 「T」 とある。
「T」 は新兵影衛という説があるが、定かなことはわからない。