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黒織部沓茶碗「山文」
高さ7cm 口径14.4cm
黒織部の沓茶碗である。
沓茶碗の中でも口縁は穏やかで、しっとりと掌のなかで馴染む。
山なみを表現する前面には、少し窪み窪みを持たせ、連山の文様は決して険しい山容ではなく、なだらかでユーモラスですらある。
全体として柔らかい感じがする。
省略された連山が美しい。