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黒織部沓茶碗「格子文」
高さ8.2cm 口径14.8cm
これは黒釉を窓抜きするという手法と異なり、黒釉のかかった銅肌に、ヘラを使って掻き落としながら格子文を描いたものである。
従って文の枡目は小さく、また不規則となっている。
私は畑の区割りから、畔道を素朴に簡略化して鳥瞰的に捉えた意匠と思うが、如何なものか。