- 44 - 黒織部菊文茶碗

高さ9.1cm 口径10.7cm

 黒織部の半筒形茶碗である。
中央に三角形の窓をつくり、そこに菊の花が大胆なタッチで描かれている。
豪快なフォルムに合致して、鉄釉の掛け残された部分が白く浮き出る。
白釉の上に鬼板で絵を、その境目は二重掛けとなって、淡い景色をつくっている。
黒織部の筒型茶碗は希少。