- 39 - 志野織部向こう付け
「籬(まがき)と蔓草(つるくさ)」




高さ4.3cm 幅14.5cm

 志野織部の籬(まがき)と蔓草(つるくさ)の組み合わせを文様とするデザインは多く見られる。
美濃地方の庭園風景の一つである。
器の中央に籬を鬼板で描き、周辺、上部には繊細、かつ伸びやかな筆使いで蔓草を描く。
要所では力強いアクセントをつける。
心憎いほどの構成力は巧み。