- 12 - 鳴海織部角鉢「吊るし柿と縞文」


高さ6.9cm 縦・横20.6cm

 器の右上方に銅緑釉をかけ、そこから吊るし柿を不規則に描き、斜め右半分を占める。
反対側の左半分には縞文、内側には一筋、外側は格子文を白泥で、縁とりは鬼板でという具合に、簡潔な中にも洒落た柿を並べる西美濃の風物を、巧みに捉えたデザインである。
 古田織部の生まれた本巣町は、柿の生産地である。
サントリー美術館 所蔵