- 28 - 黒織部沓茶碗「木立の絵」



高さ7cm 口径14.2cm

 黒織部の沓形茶碗である。
黒釉を掛けた肌に、一部を窓と呼ぶ空間を設けて、そこへ鉄絵で文様を描く。
ここでは簡略化された(これ以上は省略できない)木立を三本、ヘラ彫りした上に長石釉が施されている。
大胆、かつ独創に富んだ意匠で、これぞ織部と言わん許りである。