− あ と が き −

色とりどりの折り紙は、子供にとっても大人にとっても、
心安らぐおもちゃです。
「折りづる」や「やっこさん」は、幼いみんなのあこがれです。

ある日、そんな作品を遊び半分に切ったり広げたりしていて、
この「切り絵」のことを思い出しました。
確か小学校に上がる前頃に、たくさん作った記憶があります。

その日以来、いろんな模様を作っては、
人に自慢げに見せているうちに、
随分作品がたまりました。
この本には作った順に並べてありますので、
前の方の作品と後ろのとを比べてみますと、
わずかずつにもカッターナイフの使い方が上達していて愉快です。

この度、友人たちから批評を受けたり、
解説をつけるアイデアをもらったりするうちに、
すっかりその気になって、この本を作ってしまいました。

私を励ましてくれた海外の友人のために、英語訳も添えました。
私のつたない英語をEメールを通じて
猛スピードで手直ししてくれたジェンナ・ヒギンズには、
感謝の気持ちでいっぱいです。
彼女は、1990年の夏に交換留学生として我が家に滞在し、
以来、交流を続けている友人です。

最後になりましたが、この本に興味を持っていただいた方々に
この場を借りて心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

加藤幸子